2016年04月22日

2016年04月22日

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Part.1

 2016年2月中旬のスキーツアーの目的地はみやぎ蔵王白石スキー場。少し離れた蔵王町遠刈田(とおがった)で「湯宿飛鳥(飛鳥ペンション)」の温泉宿も予約した。



【宮城県南の白石市】

 白石市は七ヶ宿町や丸森町と共に宮城県の最も南部に位置し福島県との境を接している。仙台市北端の我が家から訪問するには仙台市内を通り抜けて平地へ進むなら名取市や岩沼市を経由する国道R4を、山側の蔵王山麓を目指すなら村田町から蔵王町経由の山道を辿ることになる。

今回は蔵王山麓のスキー旅なので山道のルートを採った。



【みやぎ蔵王周辺のキー場】

 宮城蔵王の地域では北麓の川崎町に山形道のトンネル上をゲレンが立体交差する珍しい構造の「セントメリースキー場」があり東斜面の蔵王町は刈田岳(標高1758m)直下で樹氷を見学する雪上車ツアーの基地となる「すみかわスノーパーク」とキャビン型のロープウェイを備える「えぼしリゾート」が控えている。



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白石スキー場」は蔵王町から更に蔵王山麓の山道を南に回り込んだ先にある。白石市域の北西端に位置し蔵王山塊では南端に据わる不忘山(1705m)南東山麓に位置する市内唯一のスキー場である。幹線国道R4や東北道が貫通する市中心部からのアプローチではR457へ分岐するか鎌先温泉から弥次郎こけし集落を経由する県道r254を登りr51の山道で不忘山の山懐に分け入る必要がある。



【山形蔵王のスキー場】

 蔵王周辺地図を見ると隣県山形の蔵王山塊西麓に多数のリフトやロープウェイを架ける国内屈指の蔵王温泉スキー場が至近の位置にあるが宮城県から最短で連絡するr12エコーラインはすみかわスノーパークから先の県境峠越え部分が冬季閉鎖となるので山形道或いは国道R286で笹谷トンネルを抜けて一旦山形市に降りた後に再度北西麓を登る迂回ルートでアプローチすることになる。山形蔵王では2本のロープウェイ(蔵王山麓線と山頂線)を乗り継いで達する地は地蔵岳山頂(1736m)直下1660mの高度で寒風に晒されて出現する樹氷群を容易く観察できることで広く知られる冬季の観光名所である。山形市の南に接する上山市(かみのやまし)には西麓を走るエコーラインに沿って猿倉とライザワールドのゲレンデもあるが蔵王温泉に比較すると遥かに小規模で且つ宮城側から見ると蔵王温泉から更に先の遠隔地となっている。



【みやぎ蔵王白石スキー場へ】

 山形蔵王は別にしても宮城蔵王ではアプローチが面倒な遠くのスキー場を選んだ唯一の理由は手元にあったリフト招待券。

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 リフト招待券

昨年(2015年)2月のプレゼント企画に当選して贈呈され今シーズン迄有効な無料招待券を活用するスキー旅である。

 仙台市北端から県道や町道をすり抜けて村田町から蔵王町の遠刈田温泉街迄1時間程のドライブ。遠刈田からはR457を南下して白石市に入ると間もなく七ヶ宿町方向の南に分岐するr51に移って南蔵王の高原道を走り左に折れて山を下り鎌先温泉から市中心部へ向かうr254を見送った先で白石スキー場への道が右に分かれるのでこれを辿って更に一頻り登り広い駐車場に到着する。遠刈田の温泉街から白石スキー場迄の所要は20~30分程度。



【白石スキー場のセンターハウスへ】

 誘導員の指示に従って乗り入れた駐車場から見える黄色い外装のセンターハウスは2段に分かれた崖上の高い位置にあり長い連絡階段を登らなければ到達できない。



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因みに地理院地図を見ると駐車場の上下には平地を人工造成したと思われる崖記号とその間に方形の地形が描かれており駐車場の標高は830m、センターハウスが建つ位置は850m程でその差20m余り街中のビルでは5~6階分にも相当する高度を板を担いで人力で登頂する重労働を強いられる。レジャー施設にあるまじき高く長い階段の手荒な出迎えを見ただけでリタイアの選択肢を思い浮かべてしまう。

例えば我が家に至近の泉高原スプリングバレースキー場でも3段に分かれて高低差がある駐車場となっているが最下層となる第3と一つ上段の第2駐車場には昼間限定ではあるがゲレンデ迄連絡するシャトルバスが間断なく運行されて人力登頂を回避するサービスが行われている。

一般にスキー場は山岳地にあり山容もそれぞれで立地条件が異なるので白石のゲレンデでも一律にシャトルバスサービスを強要する積もりはないが駐車場から見上げる絶壁上のセンターハウスへ到達する労力を少しでも緩和する何らかの手段の実現を望みたい。

 駐車場でスキー靴を履き足首が固定された不自由な状態で階段を上がると一旦バス等の施設関係と思われる車両が停車する道路に達するが目指すセンターハウスはもう一段上にあり更に階段の人力登頂を強いられる。

 年齢故の所行だが下の階段と上の階段を登頂する途中で2回の休憩を余儀なくされた後に何とか到着したセンターハウスは平屋建てでちょっと驚く。下から見た印象では2~3層の造りに見えていたのだが崖上建造物故の錯覚だったらしい。

 階段最上部から直結するセンターハウスのエントランスは奥のゲレンデに向かう出口と右手は広いレストランで左側はリフトの発券やスクール受付のカウンターの奥にショップも併設されている。ショップの更に奥はレンタル用具のカウンターとなっている。

 右手のレストランは数百名規模の供食空間が確保されて如何にもスキー場らしい接客設備となっている。



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